【2023年最新版】介護職用 面接時の注意点6 逆質問
目次
介護職の面接ですると好印象の逆質問
逆質問とは、面接官から「何か質問はありますか?」と尋ねられたときにする質問をいいます。逆質問は素直に聞きたいことだけ尋ねる場面ではなく、自分をさらにアピールするチャンスです。
応募者の逆質問から、
・働く前向きな意欲がある
・その職場で働くイメージがある
・応募先の施設研究や介護業界についてよく調べている
と感じられる場合、面接官は良い印象を抱くでしょう。
介護職の採用に関わる面接官が興味を持つ、思わず採用したくなる好印象の逆質問を紹介します。
好印象の逆質問1:仕事内容について
仕事内容に関する質問は、介護施設での仕事を知っており興味があるとのアピールになります。
<例>
「1日のスケジュールを教えて頂けますか。夜勤中の緊急時の対応はどのようにされていますか」
「季節ごとのイベントは開催されていますか」
「普段のレクリエーションの頻度を教えて頂けますか。前の職場でレク係をしており、経験を生かせればと思っております」
好印象の逆質問2:キャリアについて
キャリアに関する質問は、向上心があり資格取得や昇進などをして、施設に貢献したい気持ちを伝えられます。質問とともに具体的な目標も話せるとなお良い印象です。
<例>
「ケアマネージャーの資格取得を目指して勉強しております。取得した場合、こちらで生かせそうですか」
「スキルアップのために資格取得を考えております。学習のための補助はありますか」
「私と同年代のスタッフはいらっしゃいますか」
「活躍されているのはどのような方ですか。私も介護スキルを高めて、将来的にはリーダーを目指したいと思っております」
好印象の逆質問3:職場の雰囲気について
前向きに応募先の施設のことと知ろうとする姿勢は、働く意欲を感じさせます。職場や社風など、雰囲気についての前向きな質問もおすすめです。
<例>
「ホームページで〇〇を拝見しました。職場はどのような雰囲気ですか」
「こちらの施設の理念を拝見し、『〇〇』に大変共感いたしました。日頃から、利用者の方との関わりで大切にされていることは何でしょうか」
介護職の面接でNGの逆質問
介護職の面接で、逆質問は自己アピールのチャンスですが、何でも聞けば良いわけではありません。印象を悪くする可能性のある逆質問を紹介するので、うっかり尋ねないよう覚えておきましょう。
避けるべき逆質問1:自分で調べられる内容
介護職の求人情報や公式ホームページを見ると、知りたい情報が既に掲載してある場合があります。検索すれば簡単に情報が見つかることを質問すると、「あまり意欲がないのでは?」とマイナスの印象を与えかねません。事前に施設や運営会社のホームページ・採用情報を確認し、応募先についての知識を深めましょう。また、面接中に聞いた内容を再び尋ねることも控えましょう。緊張のあまり、それまでの会話内容が頭に入らないと、一度話した内容をまた尋ねる可能性があります。できるだけリラックスして面接にのぞみましょう。
<例>
「施設の理念は何ですか」
「こちらの施設はいつからありますか」
調べたものの見つけられなかったことを聞きたい場合は、その旨を前置きしてから尋ねる方法もあります。
避けるべき逆質問2:給料・福利厚生について
前職を辞めた理由のひとつが給料や福利厚生の場合、どうしても気になる部分ですが、介護施設の中には給料が低い・福利厚生が十分ではない施設もあります。給与や福利厚生のみくり返し質問すると、「勤務条件だけで応募しているのか?」と思われるかもしれません。
<例>
「有給休暇は取りやすいですか」
「入社後の給料を教えて頂けますか」
「産休や育休は取得できますか」
しかし長くその施設で働きたい人ほど、給与や待遇面も確認し転職したいものです。結婚して家庭を持つなど将来的なことも視野に入れれば、福祉に関わる仕事で給与や待遇を気にしすぎてはいけないとも言い切れません。例えば「将来的に産休や育休を取得できればと考えておりますが、どのくらい取得されていますか」のように、マイナスの印象を与えにくい聞き方をしましょう。給与や待遇面の質問は最後の方にし、それまでは意欲を伝える話をすると聞きやすくなります。
避けるべき逆質問3:「特にありません」
質問する場を提供されたにも関わらず、何も尋ねず終わってはチャンスを無駄にします。何も聞きたいことがない場合、面接官から「本当は働く気がないのでは?」と思われる可能性があります。もし用意していた質問が、面接中の受け答えで解決した場合は「お聞きしたいことはありましたが、お話の中でわかりました。ありがとうございます」と伝えましょう。
ちょうど良い逆質問の数は何個?
逆質問する数は、同時に面接を受ける人数により異なります。
・一次面接は人数が多くなりがちなため1個
・二次面接は、一次面接よりは人数が少ないため2個
・最終面接は個別の場合もあり3個
以上の質問数が目安ですが、現場の介護職の場合は一次面接で終了のケースもあります。面接を受ける人の人数が少ない場合、一次面接でも複数個尋ねても構いません。ただし、たくさん質問すればするほど面接官の印象がアップするわけではなく、ほどほどが大切です。面接の時間をオーバーさせてまで尋ねると、「空気を読めない人だ」と思われるでしょう。面接官が自分の仕事の合間に担当する場合もあり、その人の仕事の時間を奪うことになります。質問は手短で的確に尋ね、答えをもらったら感謝を忘れずにしましょう。
・用意する逆質問は5個が目安
逆質問のチャンスをもらったものの、面接の間に解決してしまうとアピールの機会が無駄になります。ひとつでも尋ねられるよう、多めに5個は質問を準備しましょう。面接直前に見直せるようメモに書き、見直すこともおすすめです。
適切な逆質問で好印象を与えよう
介護職の面接の最後に「何か聞きたいことはありますか」と、逆質問されるケースが多いです。もう一度自分をアピールするチャンスになるため、あらかじめ質問を用意しておき、尋ねましょう。しかし何でも聞けば良いとは限らないため、介護職の面接で聞かない方が良い質問を知っておき、印象ダウンを避けます。面接の受け答えで良い印象を残し、最後の逆質問でさらにアピールが成功すれば、採用の可能性が上がるはずです。
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