【2023年版】介護職夏のボーナスが上がる職場はここだ!
企業に勤めるだれもが気がかりな夏のボーナスですが、介護職は2022年の夏のボーナスは高くなるのでしょうか?
ここでは気になるボーナスアップを期待できる介護の職場を紹介します。
目次
2022年介護職夏のボーナスは上がる?下がる?
日々介護の現場で頑張る方へ、いよいよ夏のボーナスの時期が近づいてきました。
「ボーナスが入ったら何に使おう?」と楽しみに思う反面、上がるかどうか、「出ないのでは?」などと気がかりでしょう。
そんな夏のボーナスが気になるあなたへ、あなたの職場はほかと比べてどう変わるかを紹介します。
今後のボーナスは上がっていくか、下がっていくか、チェックしてみてください。
介護職夏のボーナスが上がる理由①平均給与(月収)の変化
【令和3年】
【令和2年】
(引用:厚生労働省「介護労働者のストレスに関する調査結果報告書・令和3年度介護従事者処遇状況調査結果 p144 第79条 介護従事者の平均給与額等(月給の者)職種別、勤務形態別」)
厚生労働省が発表した給与額に関するデータをもとに、今年のボーナスは上がるかどうかをチェックしましょう。
表を見ると令和3年から令和2年の間に、介護職員・介護支援専門員の常勤・非常勤ともに給与額がアップしているとわかります。
このことから今年の夏のボーナスも上がると期待できるでしょう。
介護職夏のボーナスが上がる理由②介護職全体の給与引き上げ予定
令和3年に「給与を引き上げた」または「令和2年度の給与水準を維持しているが1年以内に引き上げる予定」の介護施設全体の割合を合計すると、63.4% です。
介護施設全体の60%以上がすでに給与アップ済みまたは1年以内に上げる予定があることから、ボーナス額にも良い影響を期待できます。
介護職夏のボーナスがより上がる職場・施設・働き方はこれだ
介護職全体で給与が上がっていますが、施設によりいくら上がるかは様々です。
経営状態などによって引き上げが難しい施設もありますが、中でも給与アップするところが多い施設を紹介します。
どのような施設・働き方が夏のボーナスアップを期待できるか、厚生労働省のデータを参考に見ていきましょう。
介護職夏のボーナスがより上がる①介護老人福祉施設
○ 要介護高齢者のための生活施設。
○入浴、排泄、食事等の介護その他日常生活の世話、機能訓練、健康管理及び療養上の世話を行う。
○定員が29名以下のものは、地域密着型介護老人福祉施設(地域密着型特別養護老人ホーム)と呼ばれる
(引用:厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000663498.pdf)
介護老人福祉施設の入居条件は、要介護3以上かつ65歳以上、または40~64歳で特定疾病のある要介護3以上、または特例で認めた要介護1~2にあたることです。
社会福祉法人や地方自治体が運営する公的な施設で、ほかの介護施設より安価で利用できますが、入所希望の待機者が多く早くて数か月、長いと10年以上待つ場合があります。
入居すると一人ひとりにケアプランが設定され、必要なリハビリ・入浴・排泄・食事などの介護サービス、医師や看護士によるケアを受けられます。
入居後は終身利用ができる為、自宅での介護が難しい方も安心して過ごせる施設です。
介護老人福祉施設は、厚生労働省発表の資料によると78.6% の施設で給与が引き上げ済みです。
給料を上げる力があるということは、夏のボーナスの増額も期待できるでしょう。
介護職夏のボーナスがより上がる②介護老人保健施設
〇在宅復帰、在宅療養支援のための地域拠点となる施設
〇リハビリテーションを提供する機能維持・改善の役割を担う施設
(引用:厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000174012.pdf)
老健と呼ばれる介護老人保健施設は、心と体の機能維持と改善のためにリハビリを提供する施設です。
長期間入院したあと、退院して自宅へ戻るまでの間に利用することが多く、退院したものの普段の生活をするにはまだ不安が残る人が対象です。
介護老人保健施設には医師や看護士の医療サポートを受けられるほか、理学療法士や作業療法士などリハビリ担当のスタッフが常勤しサポートを受けられます。
要介護1~5が入所の条件で、期間は3~6か月が目安になり、3か月経った頃引き続き入所の必要性があるかの審査を施設側が行います。
介護老人保健施設のスタッフの給料は、厚生労働省の資料によると73.5% が既に上がっており8.8% が今後引き上げ予定です。
そのため、給与と同じく夏のボーナスも増額の可能性が高い施設です。
介護職夏のボーナスがより上がる③介護医療医院
○ 療養病床は、病院又は診療所の病床のうち、主として長期にわたり療養を必要とする患者を入院させるもの。
○ 医療保険の『医療療養病床(医療保険財源)』と、介護保険の『介護療養病床(介護保険財源)』がある。
(引用:厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000337651.pdf)
介護医療院は、要介護者へ長期療養に必要な医療と日常生活をする上での介助を提供する施設です。
平成30年4月から 追加された施設で、日常的な医学管理や看取り、ターミナルケアなどの病院が主に行う医療機能と、介護施設が主に行う生活施設としての機能の両方を併せ持っています。
これまでの介護施設は医療と介護が別の施設のみでしたが、その両方をひとつの施設で受けられるため、あらゆるメリットがあります。
医療スタッフと介護スタッフの両方が在籍し、状況に応じて治療やサポートが受けられるほか、プライバシーを重視した療養室が特徴です。
これにより利用者さんの尊厳を守り、自立を助けて地域との交流をはかる施設になっています。
介護医療院は介護施設のなかで新しいものですが、厚生労働省の資料によると74.7% の施設が給与の引き上げ済み、8.2% の施設で今後給与を引き上げる予定があります。
既存の施設と同じように給料が上がっていることから、今年の夏のボーナスも増えると思ってよさそうです。
冬のボーナスに向けて介護職の働き方を見直してみよう
介護施設全体で給与アップの傾向にあり、今年の夏のボーナスは多くの施設で増えると期待できそうです。
そして夏のボーナスが順調に上がれば、冬も去年より増えるでしょう。
特にここでご紹介した介護老人福祉施設・介護老人保健施設・介護医療院のボーナスアップは期待大です。
現在介護施設で働く方のなかには「もっと給料やボーナスの高い施設で働きたい」と思う人もいるのではないでしょうか。
「介護業界の給料は上がったというけれど、私のところはそうでもない」と感じる人もいるかもしれません。
同じ施設で働き続ければ勤務年数などにより自然と給料は上がりやすいものの、今すぐの増額は難しいことです。
できるだけ早く給料やボーナスを増やしたいときは、転職もひとつの方法です。
介護業界は現在超売り手市場にあり、自分の思う給料やボーナスをめざした職場へ転職できる可能性があります。
転職が成功すれば、冬のボーナスの査定期間は4~9月なので今年の冬は間に合わなくても、来年の夏は今よりずっとたくさんのボーナスをもらっているかもしれません。
転職に興味がある場合は、通勤しやすい近場の施設から探してみましょう。
まとめ
介護スタッフの需要はますます高まると予想され、政府も介護業界で働く方の待遇改善などを盛り込んだ施策を進めています。
今後も給与アップを期待でき、働く環境の改善を見込める業界ですが、できるだけはやく給与額を上げたい方は転職も賢い働き方です。
介護職の求人は豊富にあるので、理想の職場を見つけてはいかがでしょうか。