【2023年】介護福祉士のパート時給相場はどのくらい?給与UPを狙おう
職場で介護福祉士として働いていると、気になるのは給与面ではないでしょうか。頑張っただけ報酬が得られているのか、また自分が働いている職場は他と比べて待遇が悪くないのかは、誰でも気になる点です。そんな悩みがある人向けに、介護福祉士のパートの時給や給与の情報を紹介します。
目次
介護福祉士パートの時給・給与には大きな差がある!
実は、同じ介護福祉士で働いていても、職場によって時給や給与に大きな差があるのをご存じでしょうか。具体的な数値は、厚生労働省が公表する「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果」を見るとわかります。具体的な数値は、次の項目で詳しく解説しますので、確認してみてください。数値を比較して自分が働く職場の時給や給与が低いなら、転職するのも対策のひとつのため、検討してみるのもいいでしょう。
【2022年】介護福祉士パートの時給・給与事情
具体的な介護福祉士パートの時給や給与事情は、厚生労働省による「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果」内にある、「第100表 介護職員の平均給与額等(時給・非常勤の者) 」を参考にすることとします。
介護福祉士全体の給与 | 実務労働時間 | 時給 | |
令和3年 | 128,320円 | 87.5時間 | 1,466円 |
令和2年 | 127,690円 | 87.8時間 | 1,454円 |
上記の給与は、介護福祉士の場合です。給与額の数値から実務労働時間を割ると、時給換算の金額が出てきます。この数値から判断すると、介護福祉士は約1,500円の時給が得られている状態です。時給1,500円は、スーパー・コンビニ・飲食店のパート勤務より時給が高くなります。介護福祉士は専門職のため一般的なパートと比べると時給が高くなるのは当然のことだといえるでしょう。では、実際に介護福祉士の平均時給を見てみて、どう感じたでしょうか。あなたが勤めている職場では、約1,500円の時給を得られているか考えてみてください。これより高ければ待遇の良い職場だといえるので、そのまま勤めてもいいかもしれません。ただし、平均時給より低い状況なら、転職を考えるのもおすすめです。もちろん時給だけで職場を比較することはできませんが、ひとつの目安にはできます。とくに子育て中の家庭でこれから教育費がかかるなら、時給の高さは見逃せないでしょう。少しでも家計の助けになるよう給与アップを狙うなら、職場を時給の高さで比較することは悪くない考え方です。
介護福祉士パートの時給が高い施設①訪問介護事業所
同じ介護福祉士のパートでも、職場の種類によって時給が変わってきます。少しでも時給の高い職場を選びたいなら、訪問介護事業者がおすすめです。訪問介護事業者の平均的な時給は、同じく厚生労働省による「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果」内にある、「第100表 介護職員の平均給与額等(時給・非常勤の者 )」を参照することとします。
介護福祉士の平均給与額 | 実務労働時間 | 時給 | |
令和3年 | 115,300円 | 67.2時間 | 1,715円 |
令和2年 | 116,290円 | 68時間 | 1,710円 |
職場が訪問介護事業者となると、介護福祉士の全体時給より約250円時給が高くなります。1時間あたりの時給がこれだけ違えば、月の給与額アップが期待できます。単純に平均給与額だけを比較すれば、訪問介護事業者で働くと月の給与額は少なくなりますが、実務労働時間が短い点にも注目してみてください。長い時間働ける職場であれば、時給が高い訪問介護事業者のほうが有利になります。訪問介護事業者では、利用者の自宅を訪問する仕事内容です。一般的な介護施設と同様に入浴・排泄・食事の介護だけでなく、調理・洗濯・掃除など身の回りのお世話もします。生活全般のサポートがあるため、主婦にピッタリの仕事でしょう。自身も家庭をもっており、普段から家事を担当することが多いなら、身体介護と合わせてもスムーズに作業ができるはずです。また、訪問介護の仕事は、通院等に必要な車の乗り降りの介助もあります。買い物や薬の受け取りなども対応するので、身の回りお世話全般に対応すると考えておきましょう。一般的な介護の仕事と比べて訪問介護事業者の時給が高くなるのは、このように仕事内容が幅広いからです。
介護福祉士パートの時給が高い施設②介護付き有料老人ホーム(特定施設入居者生活介護事業所)
時給が高い介護福祉士の職場を求めるなら、介護付き有料老人ホームもおすすめです。特別施設入居者生活介護事業者と呼ばれる施設の仕事なら、介護福祉士の平均時給と比較しても時給が高めになります。詳しいデータは同じく、厚生労働省による「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果」内にある、「第100表 介護職員の平均給与額等(時給・非常勤の者) 」を利用しました。
介護福祉士の平均給与額 | 実務労働時間 | 時給 | |
令和3年 | 145,820円 | 104.6時間 | 1,394円 |
令和2年 | 147,510円 | 108.4時間 | 1,360円 |
介護付き有料老人ホームの場合は、平均時給より下がってしまいます。しかし、介護付き有料老人ホームは求人数が多いことから、おすすめの職場です。いくら時給が高くても働ける職場が少なければ応募できる場所が少ないことがありますが、老人ホームなら多くの職場があり職場を選びやすいでしょう。特定施設入居者生活介護事業所とは、有料老人ホーム・ケアハウス・養護老人ホームが該当します。また、サービス付き高齢者向け住宅で有料老人ホームに該当する施設も含まれます。介護の仕事内容は、利用者の介護度に合わせた介護です。施設によっても入居者の介護度が異なっており、施設によっては看取り・夜間看護・機能訓練などをおこなう場合があります。特定施設入居者生活介護事業所で働くメリットは、事業者数が年々増加している点です。高齢化社会に伴い、施設数や利用者数が増加している傾向があります。今後も新しい施設ができる可能性もあることから、幅広い施設から時給の高い職場を比較したい人におすすめです。平均時給の低さだけに注目しないで、働きやすさでも比較するといいでしょう。
介護福祉士の時給は転職によって上がる見込みがある
紹介した内容を見てみると、介護福祉士でも時給の違いがあるとわかったでしょう。働く施設によっても時給が数百円変わることもあります。現在の職場が平均時給より低いなら、別の職場に転職するのは賢い選択です。介護福祉士は売り手市場なので、時給の良い職場への転職を考えてみてください。転職活動は大変な面がありますが、家族の幸せや自身の働き甲斐アップのため時給アップにチャレンジしてみましょう。少し目線を変えれば、介護福祉士は時給アップが見込める職業だといえるため、ぜひ介護職の転職も考えてみてください。
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