介護職の年齢制限について 転職活動がうまくいくポイントを解説
転職活動をしようと思うと、どうしても気になるポイントは年齢です。
日本の社会では年齢が高ければ高いほど転職しにくくなるというのが一般的ですが、介護職にも同じことはいえるのでしょうか?
介護職の年齢制限、うまくいく転職活動についてご紹介していきます。
目次
介護職の転職 年齢制限はある?
転職は20代、30代で行うことが多く、やはり年齢が若ければ若いほど転職しやすいというのが一般的です。
そのため、40代以上で転職を考えていても一歩前に進めない方も多いのではないでしょうか?
しかし、例え40代であっても転職活動を成功させやすいのが介護職であるといえるのです。
介護職にはほぼ年齢制限はないのが現状であり、40代でも50代でも転職を成功させて活躍されている方も非常に多くいます。
転職活動をする際のポイントを押さえておけば、今より良い条件で働けることもあるのです。
介護職は資格を用いて働く職業ですので、年齢は関係なく、資格さえあれば働けることができます。
特に介護福祉士の場合は、国家資格ですので雇う側としても介護福祉士があれば一定のスキルがあると理解でき、転職活動は有利に行えるといえます。
これは実務者研修やヘルパー2級にも同じことが言えます。
また、慢性的な人手不足になっている職場も多いですので、常に人を募集しているところもあります。
そういった意味合いでも転職活動は行いやすい業界であるといえます。
介護職の年齢制限 平均年齢について
介護職の平均年齢はどの程度なのでしょうか?
介護職の平均年齢は男性が36歳、女性が43.5歳となっています。
もちろん平均年齢ですので事業所によってはもっと若い場合もありますし、もっと高齢の方が多いところもあります。
この平均年齢から読み取れることは、男性であれば36歳付近の年齢なら転職しても年齢で制限されることはなく、女性も43歳前後であれば特に年齢は気にしなくても良いといえます。
例えばこれが40代、50代になったとしたら転職しにくくなるかというとそうではありません。
あくまでも平均的な年齢であるということを覚えておきましょう。
もし転職を考えている方が30代であれば年齢を武器に転職が出来ますし、40代、50代であれば経験を武器に転職活動をする工夫が出来ます。
決して年齢が弱みにならないことを覚えておきましょう。
次に平均勤続年数について見ていきましょう。介護職の平均勤続年数は、3.4年となっています。
この年数は他業種と比べても非常に短く、介護職員がいかに短期間で転職をしているのかが分かります。
これは介護職員個人の話ではなく、介護業界全体が転職を行うことが当たり前であり、同じところでずっと働き続ける方は珍しいといえます。
介護業界で転職するのであれば、社会全体の常識に沿うのではなく、あくまでも介護業界の常識で考えると転職もハードルが低いといえます。
介護職の年齢制限 有効求人倍率について
介護業界は職種別に分けると「医療、福祉」に分類されます。
この医療福祉分野は全職種の中でも最も有効求人倍率が高く、2位のサービス業に比べても約2倍の求人があります。
それに加えて医療福祉分野は前年比で7.5%も求人が増加してきていることも注目すべきポイントです。
転職活動の大きなポイントとしては、求人があるかどうかということです。
いくら能力が高くても経験が豊富でも人を募集していないと転職することはできません。
反対にあまり能力、経験がなかったとしても求人が多くあれば転職は行いやすいといえるのです。
そのため、全業界で1番求人が多いというのは非常に大きなメリットだといえます。
また、その求人倍率は今後も増加することが予想されます。
求人倍率が増加したのはコロナの影響ももちろんありますが、根本的な問題として日本は高齢者が非常に多く、医療や福祉を必要としている方が今後もますます増加していくでしょう。
視野を広げることも転職活動を成功させるポイントです。
例えば、障碍者の分野も介護職の求人があります。
高齢者の介護しか行いたくない方は別ですが、困っている人の介護をしたいと考える方は障害分野も含めて転職活動をすると、より視野が広がって有利な転職活動ができるでしょう。
介護職の年齢制限 40代以上の転職活動がうまくいく3つのポイント
40代以上の介護職でも転職活動をうまく行えば自分の望む職場に転職することができます。
ここでは3つのポイントについてご紹介していきます。40代でも有利に転職活動をしたいと思う方は是非参考にしてみてください。
介護職転職活動のポイント①転職コンサルタントへの相談
転職コンサルタントは転職支援サイトなどにいる転職をサポートしてくれる方のことです。
転職支援サイトに登録をすると、担当コンサルタントが付いて転職までサポートしてくれます。
転職コンサルタントを使うメリットの一つとして、良い転職先を紹介してくれることがあります。
転職コンサルタントは様々な転職先の情報を知っているので、良い職場、おすすめできない職場などを熟知しています。
そのような情報の中から自分の希望や経験に合った転職先をおすすめしてくれるでしょう。
求人情報誌やハローワークに記載されていないレアな転職先を紹介してくれることもありますので、自分の目で探すだけではなくコンサルタントに一度相談してみることをおすすめします。
また、もう一つのポイントとしては、履歴書や面接対策などにも相談を乗ってくれることです。
転職に慣れている方であれば特に問題ないことかもしれませんが、今まで転職をしたことがない方にとっては、履歴書の書き方や書くポイント、面接での受け答えなどをサポートしてくれるのはありがたいといえます。
転職コンサルタントは非常に頼りになる存在ですし、利用することに対して基本的にお金はかかりません。もし転職に対して不安がある方は是非利用してみて下さい。
介護職転職活動のポイント②年齢による強みを活かす
40代で転職をする際、年齢がデメリットになると思いがちですが、デメリットだけに焦点を当てるのでは転職はうまくいきません。
40代という年齢を逆に強みになるように転職活動を行うと良いでしょう。
40代での強みは主に3つあります。
職場は働く場所ですが、様々な人が働いており一つの社会であるといえます。
その中で問題行動を起こす方は基本的に施設として雇おうとは思いません。
豊富な社会経験で集団の中でも上手く仕事ができることをアピールしましょう。
話し方、表情、仕草など、人当たりの良い雰囲気を出していくと良いでしょう。
これは仕事の経験です。長年介護をしてきた方はこの経験を積極的にアピールするようにしましょう。
介護は専門職ですので、ある程度の経験がないと上手く仕事を行うことができません。
40代は社会経験も豊富ですし、仕事の経験も多いです。
そのため、悪く言えば偉そうにされる方も非常に多いのです。
雇う側としてもそういった目で40代を見ている場合も少なくはありません。
そのため、40代だからこそ謙虚に立ち振る舞うと、年齢と謙虚さのギャップで強みとして生かすことができます。
40代で経験も知識もあるのに謙虚であると、謙虚さが評価されて、雇われやすくなります。
介護職転職活動のポイント③仕事への意欲・熱意のアピール
意欲と熱意はどの年代でも大切であるといえますが、40代の転職では特に重要視されるポイントであるといえます。
介護を通じてどのように職場貢献ができるのか、また社会貢献ができるのか、自分の将来のビジョンなども考えておくようにしましょう。
また、意欲と熱意をアピールするためには、転職希望先の情報を知っておくことも非常に重要になります。
最近ではほとんどの事業所はホームページを持っていますので、まずはホームページを見て情報を仕入れておき、そのうえで疑問点などがあれば積極的に質問をすると熱意を表しやすいといえます。
自分が就職をすればどのようなメリットがあるのかもしっかりアピールするようにしましょう。
例えば、認知症介護の経験があるのであれば、ユマニチュードやパーソンセンタードケアなどの認知症専門のケア方法を実践できる。
重度の方の介護を経験していたのであれば看取りケアの実践や、吸引や胃ろう(資格が必要)の実践などができることをアピールすると良いでしょう。
意欲と熱意を見せるためには、事前の準備が必要になります。
その場しのぎの言葉では具体性を見せることが難しくなりますので、ある程度の面接を想定し、しっかりと事前準備しておきましょう。
そのことが意欲と熱意を相手に見せるポイントになります。
介護職の年齢制限は気にせず積極的な転職活動を
「自分は40代だからどこも雇ってくれない」「50代だから自信がない」と思わずに、介護職であれば積極的に転職活動をすることをおすすめします。
どうしても自身がない、どうしていいかわからない場合は転職コンサルタントに相談してみると良いでしょう。
コロナの影響もあり、現在医療福祉業界は人手不足になっています。
求人倍率も非常に高い業界です、介護業界は年齢は気にせず自分が働きたいと思う場所で働ける環境にあるといえます。