今後の介護職ボーナスの支給額について

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会社に就職すればボーナスが出るもの、と思っている人もいるでしょう。
しかし、全ての会社がボーナスを出すわけではありません。

特に業績が下がっている事業所などは、ボーナスが昨年の半分、最悪ボーナスカットという状況になってしまうこともあるものです。また、雇用形態によっては出ない場合もあります。

介護職においてボーナスをもらうにはどうしたらよいのか、また介護業界の今後について解説します。

 

介護職のボーナス(賞与)はもらえない人がいる

 

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仕事をすれば給料はもらえますが、必ずボーナスが出るとは限りません。
介護職においてもそれは同じで、ボーナス(賞与)がもらえないケースがあります。

公益財団法人 介護労働安定センター 事業所調査「事業所における介護労働実態調査 結果報告書」によると、「賞与制度なし」と回答しているケースが、7.8%、「賞与制度があっても、経営状況において支払わない場合がある」が9.9%あります。

この数字は無期雇用職員の場合で、有期雇用職員の場合、賞与制度がないケースは9.8%と少し高めです。

介護職に限ったことではありませんが、就職したからといってボーナスが必ず出るとは限りません。
特に非正規雇用では、ボーナスが出ないケースが正規雇用よりも多くなります。

就職の際にはボーナスが出るのか、出ないのか、確認が必要です。

 

介護職でボーナスをもらう方法とは?

 

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毎月の給料だけでなく、ボーナスはあった方がよいものです。
さまざまなローンを組んでいたり、ボーナス払いで買い物をしたりすることを考えれば、ボーナスがないと、生活に支障が出ることがあるでしょう。

介護職でボーナスをもらうにはどうしたらよいか、介護職でボーナスをもらう方法について解説します。

 

介護職の正規雇用・正社員を目指す

 

介護職でボーナスをもらう方法の一つは、正規雇用・正社員を目指すことです。

公益財団法人 介護労働安定センター 事業所調査「事業所における介護労働実態調査 結果報告書」によると、無期雇用職員の場合、「賞与あり」は72.8%ですが、有期雇用職員の場合、「賞与あり」は63.1%です。

数字を見ると、正社員でなくても半数以上はボーナスをもらえるということですが、より確実にボーナスをもらうには、正社員を目指した方が安心でしょう。

正社員の方が福利厚生においても充実したサポートが受けられることが多いものです。
勤続年数によっては役職などもつき、ボーナスアップにもつながります。

また、せっかくボーナスをもらうなら、多い方がよいものです。
平均賞与額を比較すると、無期雇用職員は605,212円ですが、有期雇用職員は419.978円です。

また、資格保有者である生活相談員や看護職員、管理栄養士といった職種の方が、ボーナスの金額は高くなります。

より高額なボーナスをもらうには、資格を取得し正社員雇用を目指すとよいでしょう。

 

利益の出ている介護施設に転職する

 

ボーナスをもらうには、利益の出ている介護施設に転職することです。
介護施設によって業績が悪いとボーナスが出ない、もしくは少なくなる、ということがあります。

事業所の業績によってボーナスに影響が出るのは、仕方のないこととも言えるでしょう。
しかし、中には業績がよいにもかかわらず、ボーナスアップをしないなどのケースもあります。

勤務者がそのような待遇を受けないよう、厚生労働省は介護職員処遇改善加算が設けられたこともあり、収支が黒字など業績がよい事業者に対してボーナスカットを禁止することにしました。

介護職員処遇改善加算とは、介護職員の働く環境や給料などの待遇を改善するための制度です。

介護職は労働の大変さに対して待遇がよくないことが、離職にもつながっています。
それを改善するための対策の一つであり、介護職の安定した処遇改善を目的としたものです。

これを受け、業績がよい事業者はボーナスをカットできないようになりました。
業績の悪い施設より、業績のよい施設の方が給料やボーナスがよいのは一般的に言えることでもあります。

働きに見合ったボーナスをもらうには利益の出ている介護施設に転職することをおすすめします。

 

介護職の転職活動は情報が大切

 

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働きに見合った賃金を受け取るには、利益の出ている介護施設への転職が必要です。
しかしそのためには、正しい情報を得ることが重要です。

施設のパンフレットやホームページだけではわからない情報もありますので、より具体的で、またリアルな情報を得ることが、給料やボーナスを含め待遇のよい転職先を見つけるカギとなります。

そのためには、どのように情報を収集すればよいか紹介しましょう。

 

友人・知人からの情報収集

一つは、友人や知人から情報を得ることです。
実際に働いている人からなら、リアルな情報を入手できます。
友人や知人から情報を得るメリットと注意点を把握しておきましょう。

 

メリット 注意点
・職場の雰囲気がわかる

・リアルな人間関係が聞ける

・育児休暇などの制度利用の実際がわかる

・友人や知人なので聞きやすい

・個人の意見に左右されすぎない

・客観的に意見を言う知人を選ぶ

・友人の紹介の場合、簡単に辞められない

・特定の施設情報しか得られない

 

リアルな情報を得ることで、自分の要望と合った職場探しが可能になります。
入職してから「こんなはずではなかった」というミスマッチが防げるのもメリットでしょう。

ただし、個人的な意見である場合もあるので、すべての情報が自分にとって有益になるかどうかはわかりません。
すべてを鵜呑みにするのではなく、参考にするという認識のもと情報を収集しましょう。

 

介護転職コンサルタントへの相談

 

正しい情報を得るには、転職コンサルタントを利用するのがおすすめです。
転職コンサルタントにはさまざまなメリットがあります。

 

<転職コンサルタントを利用するメリット>

 

・転職のプロから最新情報やリアルな情報を入手できる

・自分の要望に適した転職先を紹介してくれる

・スキルや経験を生かせる職場を見つけやすい

・非公開の求人情報を持っている場合も多い

・施設との連絡や調整をしてくれる

・条件交渉をしてくれる

・履歴書や面接のコツやポイントをアドバイスしてくれる

・転職に関するさまざまな相談ができる

・無料で利用できる

 

 

転職コンサルタントはさまざまな情報を持っています。
最新の求人情報や施設のリアルな情報を入手できるため、自分の要望に合った職場を見つけやすいでしょう。

コンサルタントは転職の専門家なので、転職に関する悩みなどがあればいろいろ相談できるのも心強いものです。

転職希望者のスキルや経験を把握し、適した職場選びをしてくれるのもメリットです。
客観的な視点から転職希望者のスキルを認識し、希望を踏まえ適した職場を見つけてくれます。

そのため、ミスマッチのない転職ができる可能性が高まります。
自分だけで転職活動をするより、効率的に職場探しができるのも魅力です。
無料で利用できるサービスなので、利用しない理由はないでしょう。

 

まとめ 介護職員のボーナス事情の今後について

 

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介護職は今後さらにニーズが高まる仕事です。
そのため、「介護職員処遇改善加算」をはじめ、「介護職員処遇改善臨時特例交付金」など国は介護職の待遇改善に関する制度を整え始めています。

それぞれの施設でも離職率を下げるため、給与やボーナス、職場環境などを見直し、働きやすい職場を作っていることもあり、介護職の給与やボーナスは今後アップすると考えられます。

しかし、正しい情報をしっかり把握しなければ適した職場に就職できません。

転職コンサルタントなどを利用するなど、ボーナスや給与のほか、自分のスキルを生かせる、働きやすいなど職場環境に関する情報をきちんと入手し、後悔のない転職活動をしましょう。

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