介護職の夜勤専従という働き方!お得?きつい?メリット・デメリットをご紹介

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介護職では、夜勤専従という働き方があります。夜勤専従はどのような仕事なのか、どのような特徴があるのかメリット・デメリットをまとめました。スムーズに転職をするコツもあわせて紹介します。

介護職の夜勤専従とは?

介護の仕事には、夜勤専従という働き方があります。
名前からもわかるように夜間の仕事のため、日勤と比べて夜勤は高い給料で働けることがわかるでしょう。
しかし、夜勤のみで働いたことがないとどんな仕事なのかわかりにくいため、夜勤専従の仕事内容・勤務実態・メリット・デメリットなど、幅広い面で解説します。

介護職で夜勤専従の働き方があるのは、介護施設に入居している人向けに24時間の介護サービスが必要だからです。
そのため、介護の仕事では夜間勤務を専門とした働き方があります。

夜勤専従は、日勤と夜勤が混ざった交代制の勤務スタイルとは異なります。
具体的に交代制とどのような違いがあるのか、次の項目で詳しく解説していきます。

夜勤専従の介護職の仕事内容

介護職における夜勤専従の仕事では、以下の3つの特徴を確認しておきましょう。
• 夜勤専従の仕事内容
• 夜勤専従の勤務時間
• 夜勤専従の出勤回数
日勤や交代制の仕事と夜勤専従ではこれらの内容に違いがあります。

夜勤専従の仕事内容

介護職における夜勤専従の仕事は、介護施設で過ごす利用者さんの介助です。
日勤では食事や排泄の介助がありますが、夜勤でも同じようにこれらの介助があります。
夜勤専従では、利用者さんの夕食の介助から、夜中でも排泄の介助をしなければなりません。

日勤と夜勤の大きな違いは、夜勤は就寝前の準備の介助がある点です。
利用者さんの歯磨きやパジャマへの着替えの介助があります。
また、夜勤では夜間見回りをして、利用者さんに問題がないかチェックする仕事があります。

日勤ではゲームなどのレクリエーション対応がありますが、夜勤ではありません。

夜勤専従の勤務時間

夜勤専従の勤務時間は、「ロング夜勤」と「ショート夜勤」の2種類があります。
ショート夜勤は、介護施設によっては準夜勤と呼ぶこともあります。

これらは勤務時間の長さが異なっており、勤務時間が6時間以上になる2交代制なのか、勤務時間が少ない3交代制を施設で採用しているかどうかで変わってくるでしょう。
一般的な夜勤専従の勤務時間は、16時から翌朝10時まで、または21時から翌朝8時までの勤務です。

出勤したらまずは、日勤のスタッフと情報交換するため引継ぎをします。
16時からの勤務であれば夕食や口腔ケアの介助があります。
21時からの勤務の場合は就寝介助があり、どちらも共通するのは夜間見回りです。

夜勤専従といっても、ずっと起きて仕事をしているわけではありません。
朝5時までに1時間ほど休憩がとれるため、その間に仮眠をとることができます。

6時に利用者さんが起床となるため、体調確認・洗顔・着替えの介助があります。
続いて朝食の介助や服薬介助、口腔ケアをして、日勤のスタッフとの引継ぎをしたらその日の勤務は終了です。

夜勤専従の出勤回数

夜勤専従の出勤回数は、月に10回~11回程度です。
週に2回~3回くらいのペースでの勤務となり、無理なく働くことができます。
夜勤明けは休みとなることが多くなっており、連日で働くことはありません。

深夜から朝にかけての勤務だと自分の体調管理が心配になりますが、無理になるような勤務日数ではなく、むしろ勤務日数を少なくしたい人にとってメリットがあります。
毎日の仕事ではないため、自分の体調を整えながら勤務ができるでしょう。

夜勤専従の介護職のメリット

介護職の夜勤専従での働き方をするか迷ったら、夜勤専従のメリットに注目しましょう。
以下のメリットを感じるなら、夜勤専従の働き方がおすすめです。
• 高収入を得やすい
• 交代制と比べて生活リズムが一定
• 休日が多い
• ダブルワークも可能

高収入を得やすい

日勤と比べて夜勤は高収入になるというメリットがあります。
夜勤は「深夜割増賃金」「夜間手当」がつくため高収入が可能です。

深夜割増賃金は法律で決められており、深夜労働者には必ず支払われます。
対象となる勤務時間は、22時~翌朝5時までで、時給の25%が上乗せされます。

また、「夜間手当」は法律で決められているわけではありませんが、施設によって独自に夜間手当を支払うところがあります。
介護施設の種類によっても異なりますが、1回あたり夜間手当を4,000円以上支給する施設が多いため、夜勤は高収入になりやすいでしょう。

もちろん、1日8時間を超える法定労働時間に対しては、25%以上の割増賃金もつきます。
夜勤専従は長時間労働となることが多いため、割増賃金はつくと考えておきましょう。

交代制と比べて生活リズムが一定

夜勤専従のメリットは、生活のリズムを整えやすい点があります。

日勤と夜勤の両方がある交代制では、日によって勤務時間が変わります。
ある日は日中の勤務だったのにある日は夜勤だったら、どちらの勤務に生活を合わせていいのかわかりづらいでしょう。
とくに家族がいる方は、家族の協力や理解を得なければならないため、交代制だと難しいことがあります。

一方で、夜勤専従なら夜から朝までの勤務時間のみです。
夜中の勤務は慣れが必要ですが、いつも同じ時間の勤務のため、ご自分の体調管理や家族との時間の調節もしやすくなります。

休日が多い

夜勤専従は休日が多くなるのも魅力のひとつです。
勤務日数でも紹介したように、月に10回~11回程度の勤務回数です。
1回の労働時間は長くなりますが、勤務の翌日は休みとなり、その翌日は公休日とする施設が多くなっています。

夜勤専従なら出勤日数が少なくなり、プライベートの時間を確保しやすいでしょう。
人によって希望の働き方は異なりますが、1回の勤務時間が短く毎日出勤するより、1回の勤務時間が長く多くの休みを得たいなら、夜勤専従がおすすめです。

休みの回数が多い夜勤専従なら、休みの日に趣味を楽しんだり、家族との時間を過ごしたりしやすくなります。
空いた時間で習い事や勉強をしたい方や、休日にゆっくり過ごしたい方にとっては、夜勤専従の働き方が向いているでしょう。

ダブルワークも可能

夜勤専従で休日が増えると、休日を利用してダブルワークができます。
もっと収入を増やしたいと思ったら、日勤の仕事をしながら、夜勤専従で働けます。
現在はそれほど高収入にする必要がなくても、将来的に教育費がかかる予定なら、今のうちにダブルワークをしやすい夜勤専従にする考え方もあるでしょう。

ただし、無理なダブルワークは体を壊す恐れがあるため注意してください。
ずっとダブルワークをするのではなく、子どもが大学生になり教育費がかさむ短期間だけダブルワークをするという考え方なら無理がありません。

また、まだ体力がある年齢のうちにダブルワークをしておき、しっかり稼ぐのもいいでしょう。
年齢を重ねると長時間の労働は厳しくなりますが、体力があるうちにダブルワークでしっかり稼いでおくと、老後の貯蓄もできるようになります。

夜勤専従の介護職のデメリット

高収入が可能で休日の多い夜勤専従ですが、デメリットもあります。
以下のデメリットが大きいと感じる方は、介護職で夜勤専従は向いていません。
• 体力的にきつい面もある
• 人員が少なく緊急時の対応に不安
• 未経験や無資格では採用されにくい

体力的にきつい面もある

夜勤専従では、1回につき16時間ほどの勤務時間となります。
どうしても長時間労働になってしまうため、体力がある人でなければ続きません。
夜間は日勤と比べると仕事の種類が少なく、力が必要になる仕事の回数は少ないのですが、その代わり長時間勤務になるデメリットがあります。

とくに厳しいと感じるのは、夜中に起きることが辛い方です。
また、夜勤は人員が少なく、1人で身体介護にあたることも多いため、力仕事はあります。
日勤なら体力的に無理なら別のスタッフに頼むことができますが、夜勤だと自分が対応しなければならない状況が少なくない点にも注意してください。

人員が少なく緊急時の対応に不安がある

夜勤はどの介護施設でも、職員配置を少なくしています。
施設によっては1人で介護しなければならない場合もあるでしょう。

このような状況では、1人の介護職員に大きな責任がかかることになります。
夜間は利用者さんが急変することもあるため、その際には1人で対応しなければなりません。

夜勤専従では、介護職としての経験が求められるでしょう。
どのような状況でも自分で考えて、臨機応変に対応できる力が求められます。

しかし、介護職の経験がある方でも、緊急時に不安を感じる場合は少なくありません。
介護職は人の命を預かる立場で責任が重くのしかかるため、その重圧に耐えることができなければ、夜勤専従だときついと感じるでしょう。

未経験や無資格では採用されにくい

夜勤は利用者さんの緊急時に少ない人員で対応しなければならない状況から、スタッフは知識と経験が求められます。
そのため、夜勤専従に採用されることが多いのは、介護職員初任者研修修了以上の人です。
また、介護での勤務経験も問われるため、実績が少ない人は夜勤専従だと採用されない可能性があります。

現在育児などでブランクがある方でも、今まで介護職の経験があるなら、夜勤専従の仕事に応募することができるでしょう。
過去に長い勤務経験の実績があるなら、面接時にアピールすることができます。

ただし、実績が少ない方だと、夜勤専従の採用は難しくなります。
少なくとも介護職員初任者研修修了のスキルは必要となるため、資格がない方は、まずは資格取得を考えなければなりません。

夜勤専従はこんな人におすすめ

介護職の夜勤専従は人を選びますが、次に該当する方にはおすすめの働き方です。
• 十分な体力がある
• 少人数でも対応できる経験やスキルがある
• 収入を上げたい
• 長時間勤務で休日を少なくしたい
• 昼間に介護関連の学校に通いたい
• 日勤と合わせてダブルワークをしたい

これまで介護職の経験があり、十分な体力がある方に夜勤専従が向いています。
さらなるスキルアップのために学校に通いたい方や、プライベートを充実させたい方、ダブルワークをして稼ぎたい方にも向いているでしょう。

転職コンサルタントを利用してみる

介護職の夜勤専従で働きたい希望があるなら、転職をスムーズに進めてみましょう。

施設によって利用者の介護度が異なるため、事前の情報収集が必要になります。
また、施設によって夜勤の勤務体制が異なる点でも、情報収集は必須でしょう。

これらの情報は自分で調べることもできますが、家事や子育てで忙しい方だと、その時間が取れないことがあります。
そこで利用したいのが、無料で利用できる転職コンサルタントです。
転職コンサルタントは、転職のプロから介護の現場の情報を提供してもらえるため、夜勤専従の仕事を希望する方におすすめできます。

情報提供だけでなく、転職コンサルタントを利用すると以下のメリットもあります。
• 希望した職場の雰囲気がわかる
• 自分の希望や経験を考慮した求人を探してくれる
• 希望職場との連絡や調節に対応してくれる
• 履歴書や面接対策の相談に乗ってくれる

転職コンサルタントは、無料で求人を紹介してくれるだけでなく、転職をスムーズにするサービス提供もあります。
家事や育児をしながら介護職の転職を考えているなら、時間や手間をかけず転職できるようにプロの力を借りる方法も考慮してみましょう。

まとめ

収入アップや休日を増やす意味で夜勤専従を希望される方は、紹介した情報を参考にしながら、自分に合った働き方なのかもう一度見直してみましょう。
そのうえで夜勤専従での働き方をしたいと考えるなら、スムーズな転職を進めてください。
とくに施設の情報収集は重要なため、ネットの情報や転職コンサルタントから提供された情報を参考にしながら、自分に最適な職場を見つけるようにしましょう。

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